歯科コラム

2021.06.13

「マウスピースを用いた歯科矯正を検討している」
「矯正が終わるまでには、どのくらいの期間が必要なのか知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
今回は、マウスピースを用いた歯科矯正にかかる期間について紹介します。

マウスピースを用いた歯科矯正にかかる期間

歯科矯正を検討している方の中には、ワイヤーを用いた方法かマウスピースを用いた方法かで迷っている方もいるでしょう。
この2つの方法のかかる期間に、違いはあるのでしょうか。

広告などでマウスピースを用いた歯科矯正の方が完成までの期間が短くて済むと言われていますが、実際はワイヤーを用いた歯科矯正にかかる期間と大差ありません。
どちらの方法を用いても、歯を意図的に動かせるスピードには限界があります。
そのため、どちらを選んでも同じくらいの期間が必要だと覚えておきましょう。

治療期間を大きく左右するのは、歯科矯正の方法ではなく矯正をする範囲です。
全体を矯正するのであれば2年から3年程度の時間が必要です。
しかし、限定的な矯正であれば1年以内で終わる場合もあります。
自分が矯正したい範囲によってかかる期間は大きく変動するので、覚えておきましょう。

治療期間を長引かせないためのポイント

ここからは、治療期間を長引かせないためのポイントについて紹介します。

1つ目は、装着時間を厳守することです。
マウスピースを用いた方法での矯正を効率よく進めるためには、1日で20時間以上マウスピースを装着する必要があります。
これをきちんと守っていなければ予定通りに歯が動かなくなる可能性が高いので、装着時間は厳守しましょう。

2つ目は、装着期間を厳守することです。
マウスピースを用いた方法で歯科矯正をする際は、複数のマウスピースを付け替えながら歯を動かしていきます。
早く終わらせたいからといって担当の先生から言われた装着期間を守らなければ、かえって治療期間が長引く恐れがあります。
担当の先生からの指示をきちんと聞き入れ、装着期間を守るようにしましょう。

3つ目は、リテーナーの保定期間を厳守することです。
ワイヤーやマウスピースを使わなくなっても、まだ終わりではありません。
最後の工程として、リテーナーを一定期間装着する必要があります。
この理由としては、矯正によって動かした歯を元に戻らないようにするためです。

ワイヤーやマウスピースが取れて気が緩んでしまいがちですが、最後まできちんと気を引き締めて担当の先生の指示に従いましょう。

まとめ

今回は、マウスピースを用いた歯科矯正にかかる期間について紹介しました。
詳しい期間が知りたい場合は、矯正を始める前にどのくらいの期間がかかるのかについて担当の先生に尋ねておくと良いでしょう。
歯科矯正を検討している方は、この記事で紹介した内容を参考にしてください。