歯科コラム

2021.08.01

歯科矯正を検討する中で、「マウスピースは食事のときに外すのだろうか」、「マウスピースをつけるときに飲食はできるのだろうか」と疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正中の食事中に気をつけることや装着時に避けたい飲み物を紹介します。

マウスピース矯正は食事中に取り外せます

マウスピース矯正のメリットは、マウスピースの取り外しが自分でできるので、食事する際などに取り外せることです。
ではマウスピースを外さないとどんな影響があるでしょうか。

まずはマウスピースが変形する可能性があります。
食事で咀嚼をするとマウスピースが変形し、治療計画がうまくいかなくなってしまいます。
これにより歯並びが悪化する可能性もあります。

次に虫歯になる可能性があります。
マウスピースを外さずに食事をすると、食べ物がマウスピースの隙間から入り、虫歯や歯周病になってしまいます。
これでは矯正治療が長引いてしまいます。

こうならないためにも、食事の際はマウスピースを外し、食べた後は歯磨きをしましょう。

マウスピース装着中に避けたい飲み物とは

食事の際は、マウスピースを外すべきというのは理解いただけたと思います。
では、飲み物の時はどうでしょう。

最初に結論を言うと、マウスピース装着時に飲んで良いものは水です。

マウスピースを装着したままの水分補給自体は問題ありません。
しかし、お茶やワインは着色の原因に、清涼飲料水や甘い飲み物は虫歯の原因に、熱い飲み物はマウスピースの変形の原因になり得るので、注意が必要です。

特に注意すべきなのは、スポーツドリンクです。

スポーツドリンクは、糖分やクエン酸、アミノ酸を含みます。
これらが長時間口にとどまると虫歯の原因になります。
普段は、唾液の洗浄効果や中和効果によって歯を守ってくれますが、マウスピースを装着していると唾液の循環が悪くなります。

しかし、普段生活しているうえでお茶やコーヒーを飲むことを避けられないときもありますよね。
会議中にマウスピースをはずしてお茶を飲むのは気が引けますよね。
その場合は、なるべく冷めたもの、甘くないものを選んで飲むようにしてください。

まとめ

今回の要点は、マウスピース矯正中では、食事中はマウスピースを外すこと、普段の生活ではなるべく冷めたものや甘くないものを飲むことでした。

これらをしっかりと守って治療を失敗させたり長引かせたりしないようにし、理想の歯並びを手に入れましょう。