歯科コラム

2021.12.18

「マウスピースをつけたままタバコを吸っても良いのかな」
歯科矯正をお考えの方でこのようにお思いの方はいらっしゃいませんか。
マウスピースを付けた状態でタバコを吸うと治療に様々な悪影響があります。
今回はマウスピースを装着したままタバコを吸っても良いのか、タバコによる矯正治療のリスクについて紹介します。

マウスピースを装着したままタバコを吸っても良いのか

マウスピースは飲食の時に外さないといけないという認識を持っている方は多いでしょう。
しかし、タバコはどうでしょうか。
タバコは飲食には含まれないので構わないだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、タバコはマウスピースを取り外してから吸うようにしてください。
マウスピースをはめたまま吸うと、ニコチンが付着し、着色してしまう可能性があります。
そのため、マウスピースを綺麗な状態で保つためにも、外してから吸いましょう。

タバコによる矯正治療のリスクとは

タバコの中には様々な有害物質が含まれるということは周知の事実でしょう。
しかし、その中でも矯正治療の妨げとなるのが、ニコチンによる作用です。
ここではリスクを2つに分けて紹介します。
1つ目は、歯の動きが遅れることです。
タバコに含まれているニコチンには血管収縮を起こす作用があり、代謝が悪くなります。
矯正治療で歯を動かすには骨吸収と骨形成と言われる骨の代謝が活発に行われる必要があります。
しかし、ニコチンにより代謝が悪くなると、歯の動くスピードが遅くなってしまいます。
予定の位置に動かすのに時間がかかるため、計画通りに進まなくなるというリスクがあります。
2つ目は、歯周病のリスクが高まることです。
ニコチンの血管収縮作用は歯肉の腫れや出血を抑えるため、歯周病の初期症状である歯周炎に気づきにくくなります。
その結果、歯周病の治療をスタートさせても歯肉の治りが遅れます。
さらに、タバコを吸えば唾液の分泌が抑制されて口が乾きやすくなるため、歯周病や虫歯、口臭の原因となります。
歯周病が進めば骨が溶けて歯が抜けるため、矯正治療をするまでに歯周病にかかっていないことも大切です。

まとめ

マウスピースを装着したままタバコを吸っても良いのか、タバコによる矯正治療のリスクについて解説しました。
今回の記事でタバコを吸うと歯科矯正にとって良くない影響があるということをご理解頂けたでしょうか。
当社では、対応できる症例が多いインビザライン矯正をオススメしております。
歯科矯正をお考えの方は一度ご相談ください。