歯科コラム

2022.03.12

「矯正器具は着色しやすい」
インビザラインは見た目の目立ちにくさから人気の矯正方法です。
しかし、食べ物や飲み物などによって着色し、目立たないか心配な方も多いと思います。
そこで今回は、矯正器具が着色する原因や着色を防ぐための方法を紹介します。

矯正器具が着色する原因について

インビザライン矯正のメリットとして、取り外しができることがあります。
しかし、装着した状態のまま口にできるのは基本的に水のみです。
なぜなら、その他の飲料水は器具の着色、破損の原因となるためです。
以下で、詳しく紹介します。

まずは、お茶やコーヒー、ワインについてです。
マウスピース矯正装置はとても薄く、透明度が高い素材でできています。
お茶やコーヒー、ワインは着色の原因にもなるため、つけたまま飲むのは控えましょう。

続いては、ジュースや清涼飲料水、アルコールについてです。
甘いジュースやアルコールには砂糖が含まれており、器具をつけたまま飲むと隙間から糖分が入り込み、虫歯の原因になります。

スポーツドリンクも注意が必要です。
マウスピースを付けている状態では、歯の周りの唾液循環が悪くなります。
そのため、スポーツドリンクに含まれる糖分やクエン酸、アミノ酸がずっと口の中に残ると虫歯になりやすくなるでしょう。

加えて、熱い飲み物も気を付けてください。
器具は柔らかいプラスチックでできています。
そのため、高い温度で飲み物を飲むと、変形したり、破損したりする可能性があります。

着色を防ぐための方法とは?

最後に着色を防ぐための方法について2つ紹介します。

1つ目は、食事の際はマウスピースを外すことです。
効率的に歯を動かすためには、1日最低でも20時間以上の装着が必要です。
言い換えれば、外した状態で過ごせる時間は4時間未満となり、食事や歯磨きなどで外せる時間がとても短いことが分かります。

ちょっとした間食や飲食では外さずに済ませてしまう方も出てくるかもしれません。
その油断が、黄ばみや変形に繋がりますので、面倒でも必ず外すようにしてください。

2つ目は、水以外の時はマウスピースを外すことです。
毎日のルーティンとして紅茶やコーヒーを飲む方も多いでしょう。
しかし当然ながらこれらは着色に繋がります。
そのため、器具装着時には基本的に無色透明な水だけを飲むようにしてください。

まとめ

矯正器具が着色する原因や着色を防ぐための方法について解説しました。
マウスピースは吸収しやすい特徴もあり、色素が沈着しやすい傾向があります。
そのため、今回紹介した方法を参考に、着色を防ぐようにしましょう。
インビザライン矯正をご検討中の方はぜひ当院までご相談ください。